古くは一族の首長を意味した。
室町時代には家を継いだ者、さらにはその相続した所領をも意味するようになった。
平安時代の後半期に勃興(ぼっこう)した武人の間には血族的団結の風が強く行われた。
この血族的団結は一族、一門、一流などとよばれたが、この一族の首長を家督とよんだ。
当時、所領は生前に諸子に分与する慣習であったが、一族の所領を防衛するための組織がこの血族的集団であった。
財産を分与された諸子はそれぞれ一家を創立したが、本家の家督の軍事的統率に服した。
鎌倉幕府成立後は、幕府が御家人(ごけにん)を招集する場合には、その命令はまず家督に伝えられ、家督からその一族の輩(ともがら)に伝達され、家督は一族の輩を率いて出陣した。